WordPressサイトの閲覧をパスワードで保護する方法2選!プラグインあり・無し両方ご紹介!
弊社社員が講師を務めたWordpressセミナーにおいて、
「Wordpressで作成したサイトをパスワードを知っている人にだけ閲覧できるようにする方法はありませんか?」
というご質問をいただきました。
このブログでは、
- WordPressのデフォルト機能で(特定の記事等を)パスワードを設定し閲覧を制限する方法
- WordPressのプラグインを使って、Wordpressサイト全体をパスワード保護し、閲覧を制限する方法
の二つをご案内いたします。
プラグインは「Password Protected」というものを使用していきたいと思います。
より分かりやすいように画像をいれて説明するのでちょっと長くなってしまいますが、最後までご覧いただけますと幸いです。
どちらか一方だけのやり方だけ知りたいという方は、ブログの目次から推移してください。
今回は、セミナーでも使用したテーマ「Twenty Seventeen」を外観テーマとして使用しています。
WordPressのデフォルト機能で(特定の記事等を)パスワードを設定し閲覧を制限する方法
WordPressのデフォルト機能を使うと、固定ページや投稿記事など、特定のページに個別にパスワードを設定し、閲覧を制限することができます。
デフォルト機能を使ってパスワード設定を行うメリットとデメリット
デフォルト機能を使用する場合の主なメリットとしては、
- プラグイン等の難しい設定が必要ない
- 特定のページや記事のみ閲覧制限をかけることが可能
という点ですが、主なデメリットとして
- 個別に設定する必要があるため、件数が多い場合、設定や解除に手間がかかる。
- 同一のパスワードを設定したつもりが、入力ミスなどで一部間違ったパスワードのページができてしまう可能性がある。
などという点があります。
この方法は非常に手軽ですが、サイト全体を保護する目的ではなく、一部のページを限定の人(パスワードを知っている人)のみに閲覧してほしい!といった場合に使用するといいかと思います。
デフォルト機能を使ってパスワード保護を行う方法
こちらは、テーマ「Twenty Seventeen」を使用したTOPページの画面キャプチャの一部分です。
今は、どこにもパスワードをかけていないため、全部作成したページ全てが表示されます。
アイスコーヒーの下にある「個別にパスワードで保護しています。」というページは固定ページで作成し表示されていますので、このページにパスワードを設定して閲覧制限をかけたいと思います。
ページごとのパスワード保護は管理画面の編集から行えます。
WordPressの管理画面から、固定ページ一覧を表示させます。
(以下説明する方法は、パスワード設定したいページが投稿ページの場合は、投稿一覧画面から同様に設定できます)
クイック編集からパスワードを設定する場合
既に作成済みのページは編集画面を開かなくても、クイック編集からパスワードを設定することができます。
パスワードを設定したいページのタイトルにマウスカーソルをホバーして、「クイック編集」をクリックします。
クイック編集画面が表示されますので、お好きなパスワードを入力して「更新」ボタンをクリックします。
固定ページ一覧のタイトル部分に「パスワード保護中」と表示されます。
編集画面からパスワードを設定する場合
固定ページや投稿ページを新規作成したり、内容を編集した際にパスワードを設定したい場合は、編集画面からも設定を行うことができます。
編集画面を開いたら、編集画面の右側のメニュー欄にある表示状態をクリックしてください。画像は公開済みのページを編集しているため「公開」と表示されている部分になります。
もし、右側にメニューが表示されていないようでしたら、画像の青い枠を参考に「歯車マーク」をクリックすると表示されます。
表示状態設定画面が表示されたら、「パスワード保護」を選択しお好きなパスワードを入力してください。
入力したら右上にある×ボタンを押すと表示状態の設定画面を閉じることができます。
表示状態が「パスワード保護」になっていることを確認し、「更新」ボタンを押します。
サイトの見え方
WordPressのデフォルト機能でパスワードを設定した場合は、タイトルに「保護中」と表示され、本文の部分にはパスワード入力欄が表示されます。
正しいパスワードを入力しボタンを押すとページの内容が表示されます。
パスワード設定を解除したい場合は、パスワードを入力した画面を再度表示して、入力してあるパスワードを削除すれば解除されます。
プラグイン「Password Protected」を使いサイト全体をパスワードで保護する方法
今回使うプラグインは、サイト全体をパスワードで保護しますので、どのページを閲覧する場合でも(TOPページも含む)最初に訪れた際はパスワードを求められます。プラグインの設定で、管理者にはパスワードを求めない、ログイン状態を保持させる設定などが可能です。
「Password Protected」でパスワードの設定を行うメリットとデメリット
「Password Protected」を利用する主なメリットとしては、
- プラグインの設定画面だけで、サイト全体のパスワードの設定が可能
- パスワードの設定は1箇所だけなので、設定も解除も簡単にできる
- 管理者のパスワード入力免除や、ログイン保持の期間などデフォルト機能よりも細かな設定が可能
という点ですが、主なデメリットとしては
- 全てのページがパスワードで保護されるため、特定の人しか閲覧できずサイト検索のランキングは上がりにくい
- 特定のページだけ公開したいというようなことができない
などという点があります。
このプラグインを利用する場合は、作成中でまだ公開したくないサイトだったり、サイト全体をパスワード知っている人だけが閲覧できるサイト(簡易的な会員サイト)を作成したい場合などに向いています。
「Password Protected」を使ってパスワードを設定する方法
プラグインをインストールする
まずは、「Password Protected」というプラグインをインストールします。
管理画面のプラグインメニューから「新規追加」を選択します。左上のキーワードに「Password Protected」と入力すると該当するプラグインが検索されますので、「今すぐインストール」をクリックします。
※プラグインのバーションによってはアイコンなどの見た目が異なる場合があります。
インストールが完了したら「有効化」をクリックします。
※インストールしても「有効化」をクリックしないとプラグインは使用できません。
有効化が完了したら、管理画面の「設定」にマウスカーソルを合わせてみてください。
表示される詳細メニューに「パスワード保護」が追加されています。
また、設定の下に「Password Protected」というメニューが追加されているかと思いますが、こちらからも設定が可能です。
どちらかをクリックしてください。
プラグインから必要な項目を設定する
管理画面の右側にプラグインの設定画面が表示されますので必要な設定を行います。
- パスワードの保護状況:
有効にチェックを入れるとサイトのパスワード保護が有効になります。 - 許可する権限:
パスワードを入力せずに閲覧できるユーザーを設定します。
「管理者を許可する」にチェックを入れると、ご自身(管理者)がWordPressにログインしている状態だとサイト閲覧のパスワード入力を省略することができます。複数人でWordPressを管理している場合などは「ログインしたユーザーを許可する」にすると管理者じゃないユーザーでもWordPressにログインしている状態だとサイト閲覧のパスワード入力を省略することができます。
- 新しいパスワード:
設定したいパスワードを入力してください。(2箇所とも同じパスワードを入力します。) - 許可するIPアドレス:
特定のIPアドレスだけパスワード入力を省略する際に使用します。基本的には空欄でOKです。
- 二度目以降は不要にする:
チェックを入れるとパスワード表示画面に「ログイン状態を保存する」というチェックというボックスが表示されます。チェックを入れてパスワード入力した場合は、閲覧するたびにパスワードを入力する手間がなくなります。
※チェックをいれなくてもOKです。 - 許可を保持する日数:
「ログイン状態を保存する」を選択した場合に、何日間ログイン状態を保持するかを設定します。
例)14の場合は14日間ログイン状態を保持します。
設定が終わったら「変更を保存」のボタンをクリックして設定を保存します。
サイトの見え方
サイトに訪問した際の最初の画面はこのようになります。(Wordpressにログインしていない状態です。)
設定したパスワードを入力し、(必要であればログイン状態を保持するにチェック)ログインボタンを押します。
正しいパスワードが入力されていれば、サイトが表示されて閲覧できるようになります。
管理者やその他ユーザーがログインする画面とは違うので注意
WordPressに管理者としてログインしたい場合は、WordPressにログインする用のURLからログインしてください。
例)XXXXXX.com/wp-admin/
また、その際は、プラグインで設定したパスワードではなく、WordPressのアカウントを作成した際のパスワードを入力する必要がありますのでご注意ください。
最後に
いかがでしたでしょうか?WordPressサイトをパスワードで保護する設定について、デフォルト機能を使う方法とプラグインを使う方法の2通りを解説いたしました。
「友達と集まった時の写真を参加者だけに共有したい」など一部限定的な場合はWordPressのデフォルト機能を使用したり、友人知人など限定したひとだけが閲覧できるサイトにしたい場合は「Password Protected」を使用するなど、用途に応じて使い分けていただけたらと思います。
完全会員登録制のサイトを作りたい場合は、別のプラグインを利用して作成する記事がありますので、そちらを参考にしてください。